「YMOの最高傑作」と評されることも多い問答無用の名作なのだが、その内容は、「ソリッド・ステイト・サヴァイバー」のキラキラとしたポップ感からはまったく想像できないほど、暗く、重い。陰鬱なムードを漂わせる旋律、抽象的な印象を与えるリズム、深い海の底にいるような気分になってくる音像。アンビニエント・テクノ、エレクトロニカの先駆けともいえるこのアルバムによってYMOの3人は、自らが作り上げたイメージ(近未来的で、華やかで、軽やかで…)を徹底的に破壊してしまう。「BGM」というタイトルも、とても示唆的。(森 朋之)。
BGM (1981)の収録曲
1 バレエ
2 音楽の計画
3 ラップ現象
4 ハッピーエンド
5 千のナイフ
6 キュー
7 ユーティー
8 カムフラージュ
9 マス
10 来たるべきもの